HSPさんが過敏な聴覚とうまく付き合う方法

HSP

「周りの話し声が常に耳に入ってきてしんどい」

「パソコンの音が気になって仕事に集中できない」

「足音やドアを閉める音が大きいとびくっとする」

HSP気質の人はこのようなことを感じながら生活しているのではないでしょうか?

このような悩みとうまく付き合う方法を経験者が綴っていこうと思います。

1.HSPはなぜ音に敏感なの?

まず、なぜHSPさんは音に敏感なのでしょうか?

HSPは感受性が高く環境刺激に敏感に反応して影響を受けます。五感で受け取れる刺激全てにおいて過剰に反応し、聴覚は特に敏感と言われています
Lana
Lana

私の場合は、家族が冷蔵庫を閉める音、プロテインをシャカシャカ振る音、大きなくしゃみ・・全部すっごく苦手。

大好きな家族だけれど、それとこれとは別なのよねぇ。

2.なぜその音がイヤなのか、なぜ辛いのかを自分の心に聞いてみて

次に、嫌だと思うその感情の、なぜ?を深掘りしていってみませんか?

例えば・・

・周りの話し声が耳に入ってくる 

 →自分のことを言われているのかな、何かよくないことでもしたのかなと考えてしまうから辛い

・パソコンの音が気になって集中できない、足音やドアを閉める音にどきっとする

 →音が大きいのは何か機嫌が悪いのかなと、その感情に反応してしまって辛い

このように、<音>だけでなく、そこから連想したり感じたりする他人の<感情>にも過敏に反応するから辛いのですよね。

では、実際はどうでしょうか?

↓↓↓

・周りの話し声が耳に入ってくる 

 →自分のことを言われているのかな、何かよくないことでもしたのかなと考えてしまうから辛い

 ▶︎ただ単純におしゃべりが楽しくて盛り上がっているだけかも?電話が遠くて声が大きくなっているだけかも?もしかしたら私のことを褒めてくれているのかも?

・パソコンの音が気になって集中できない、足音やドアを閉める音にどきっとする

 →音が大きいのは何か機嫌が悪いのかなと、その感情に反応してしまって辛い

 ▶︎ただ単純にEnterキーを強く押すのがかっこいいと思っている人なのかも?ドアが壊れかけていて強く閉まっちゃっただけかも?靴底がすり減って大きな音が出ているだけかも?

というように、考え方を変えるだけで全く違う捉え方になります。

そう!事実は、「声がする」「パソコンの音がする」「ドアの音がする」「足音がする」ということだけ。

ですよね。

そこから先は自分自身の想像や妄想なんです。

周辺のことを気にしながら生きているHSPさんは、頭の中でずっと考え事をしています。

ですから、音がしたことに対してもその先を想像し、自分の考えを広げていって辛くなる。という繰り返しが行われているのです。

大切なことは、

音がしたことから先の連想をしない。自分の中で制御をする。

音がするという事実だけを受け止める。

これは私も大人数のフロアで働いていたときにとても苦労しました。もう毎日が訓練!連想が始まると自分を制御する日々。

次第に慣れてくると、キーボード音の主の機嫌を連想している自分の時間がもったいない!気にしていると損する!と思えてくるようになりました。

Lana
Lana

一度立ち止まって、なぜ?と考えてみることって大事よね。大切な自分の心に聞いてみて。

私がよくやっていた、想像を制御する方法は

  • 目を瞑り、鼻から大きく息を吸い、口から大きく吐く
  • 首を横に大きく振る(周りから見ると少し怪しい行動ですが・・)
  • 自分が居る環境を変える(席を移動するなど)

妄想の連鎖が止まらなくなり、他人の感情のどんどん自分が飲み込まれていく感覚、感じたことありますか?

あ、きたきた、飲み込まれてきた、、と感じたら早い段階で想像を制御するアクションを起こしてみてください。

3.これも同時にやってみて!対処法3選

イヤホンで物理的に音をシャットダウン

電車の中や避けられない人混みではイヤホン必須。自分が心地良いと思う音が片耳からだけでも入ってくると気持ちが変わります。

その場から離れる

いやいやそんな単純なこと・・と思われがちですが、HSPさんにとってはこれをするのが結構難しいのでは?

デスク仕事が集中できない場合は、「集中したいので、1時間だけ会議室にこもって資料を作ってきますね」とフロアを出る。家族がプロテインをシャカシャカし始めそうになったら、別の部屋で家事をする。

無理にその場にいて我慢をするより、離れて気持ちが楽な方がお互いにとって良いですよね。

疲労回復のために眠る

聴覚が過敏に反応しすぎているときは、疲れているときです。疲れているから過敏になる、そしてまた疲れる。悪循環を断ち切るためにはまず寝ることが必要です。寝ることに罪悪感を抱く必要はありませんからね。

4.音に過敏で良かったこと

ここで、前向きなお話も。

音に過敏で辛いからこのページを読んでくださっているのだと思います。

辛いことも多いけれど、非HSPさんには感じられないプラスの面もありますよ。

などなど、改めて、感受性が豊かなんだと気付かされます。悪いことばかりでもないですよね。

5.最後に

HSPである私は非HSPになることはないだろうから、HSPであることを楽しんで生きていこうと考えています。ポジティブな考え方になれたのは、たくさん辛い思いもしたから。

これを読んでくださる方にもプラスの考えを少しお裾分けできたらなと思います。

HSPの感覚を大切に、今日も頑張りすぎず楽しみましょうね。

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