「本音を話そうとすると勝手に涙が出てくる」
「過去の話をしようと思うとうまく言葉が出ずに泣いてしまう」
「自分の意見を言いたいのに涙が出て話せない」
HSP気質の人はこのようなことを感じながら生活しているのではないでしょうか。
泣くということは決して悪いことではありません。でも状況や立場上、泣けないときもある。分かります。私もそうでした。
この悩みに向き合ったことで、今では涙をコントロールできるようになりました。今日は涙とうまく付き合う方法をここに綴っていこうと思います。
1.HSPさんはなぜ意図せず涙が溢れでてくるの?
まず、なぜHSPさんは意図せず涙が溢れでてくるのでしょうか?
HSPは感受性が高く環境刺激に敏感に反応して影響を受けます。刺激を受けやすいためストレスを溜めたり感情移入することも人一倍。話をすることで感情がたかぶり、頭の中のストレスが爆発!その結果自然と涙が出てくるようです。
私の場合は、会社の考課面談、会議での発言、夫と大事な話をしないといけないとき、この3シーンが本当に大変で辛かった!勝手に涙が出てくるからどうしようもない!脇目も振らず泣くとはこういうことか!という状況を山ほど経験してきました。
2.なぜ泣いてしまうのか、自分の心と話あってみて
次に、なぜ泣いてしまうのかを、状況を思い出しながら考えてみませんか?
すごくしんどいですし、できれば思い出したくないことではあるけれど、まず、自分を見つめることが解決への第一歩なのです。
例えば・・
・本音を話そうとすると勝手に涙が出てくる
→本音を話すると否定されるんじゃないか?今までの関係が崩壊しないだろうか?弱みを見せたくない。一種の防衛本能のようなものが働いてもう何を話していいか分からない!
・過去の話をしようと思うとうまく言葉が出ずに泣いてしまう
→当時の辛かった過去の自分に感情が乗り移ってもう混乱!時系列ではなさなきゃという思考にもなってどう話していいか分からない!パニック!
・自分の意見を言いたいのに涙が出て話せない
→みんなと意見が違ったらどうしよう。これを言うとこう思われるんじゃないか?裏で何か言われないかな。。と自分の中でシミュレーション大会が始まって収拾がつかない!
このように、非HSPさんにとってはだた<話す>という行為ですが、HSPさんにとっては感情が乗っかり、それが想像以上のストレスになっていますよね。
さらに、泣いたら終わると思うな!泣かないで話して!と言われたり、そう言われた過去がフラッシュバックしてきたり、いらいらしながら泣き止むのを待たれるともう精神崩壊。
今、これを書きながら久しぶりに色々思い出してきました。。
会社の考課面談や会議の発言は本当に辛いものでした。体育会系の熱い会社に所属していたので、自分の意見をはきはきと熱く語る社風。上司の圧や競争もかなり激しく、今思えばよく所属していたなぁと・・笑
この時、自分にも部下がいる手前、会議で泣く訳にもいかず、面談では上司の前で涙が出る自分に嫌気がさして、自身の涙問題と向き合うことに決めました。
一度立ち止まって、自分がどういう状況で涙が溢れでるのかを整理してみるって大事よね。大切な自分の心に聞いてみて。
3.一度試してみて!涙とうまく付き合う対処法3選
涙が出る状況を紙に書いて把握する
日程 | 誰がいた? | どういう状況 | どの言葉で涙が出た? | 自分が言いたかったことは? | 次同じ状況になったらどうする? |
11/28 | 上司の○○さん | 考課面談 | は?それってどういうこと?という強い言葉 | ○○ということを伝えたかったけど言い切れなかった | そうですねと一度受け入れて、私は、と意見を言う |
12/5 | プロジェクトメンバー | 定例会議 | ○○ということを言おうとしたら涙が出た | ○○ということを怯まずに発したかった | ○○と言い方を変えて発言する |
これは私が実際に使用していたフォーマットです。えー!と思われるかもしれませんが、苦手な状況、ワード、人などを理解することができます。
自分自身を可視化することは自身を客観視することにもなり、とても役に立ちました。最初は毎週のように書き足していたものも、きっと段々とペースが落ちていきますよ。
感情を溜め込まない
これは夫とのやりとりで訓練させてもらいました(現在も継続中。夫よお付き合いありがとう)
1、自分の意見を言うことが苦手だから、感情をMAXの10までためる
→その結果大爆発!うまく話ができないから、超長文のLINEを連打。そして大喧嘩!伝えたいことが多すぎてさらにもやもや!
2、意見を言うことが苦手だけれど、感情が3ぐらい溜まったら伝えよう。2くらい伝わったらいいかな
→伝えることが上手ではないけれどゆっくり話を聞いてもらえる。穏便に終わる。
1と2、どちらが良いでしょうか?
私の場合は、1を繰り返し、自己嫌悪も繰り返し、自分自身を見直し、2にかえていく努力をしました。感情を小出しにすることで、自分の意見を頻繁に言う練習にもなりました。
言いたいことを紙に書く、まとめる、読む
これは仕事で実践しました。自分に発言の番が来そうだなという時にさっと箇条書きのメモをするだけでもOKです。話し合いの前や人に会う前に、自分が必ず言いたいことを書くだけでも良いのです。文字を読むことで感情の昂りを抑え、また話す内容を自分の中で整理することができるのでおすすめです。
4.泣くことをコントロールできるようになったら
以上の内容は、泣くことをコントロールしないといけない状況でのみ、試してみるようにしてくださいね。
なぜなら、泣くことは決して悪いことではないから。
普段はHSPの感情豊かな気質を活かし、感動したら泣き、悲しい時も泣き、楽しくて泣き笑い、ありのままでいることが素敵だと考えています。それが自分自身だから。抑える必要は一切ありません。抑えたら、大切な自分自身を否定したことになってしまいます。そんなももったいない。
HSPの感覚を大切に、今日も頑張りすぎず楽しみましょうね。
コメント